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『活動写真いまむかし』2011年 13分
監督・脚本・編集・音楽・イラスト:山崎バニラ
そもそも映画はどのように始まったのか、活弁とは何か、就職活動に敗れた私はどのように活弁士になったのか、などをわかりやすくご紹介。お茶をいただきながらキネトスコープの説明に耳を傾ける人々。イケメン大スター弁士の足元におひねりを置きに行く女性たち。上映中、暗がりの中でラブレターを渡す不良少年。「映画を聴きに行こう」と言っていた日本独特の映画鑑賞文化を振り返る。玩具映画の「のらくろ」シリーズは必見。
『国士無双』1932年(昭和7年) 23分
制作会社:片岡千恵蔵プロダクション
監督:伊丹万作
出演:片岡千恵蔵、山田五十鈴、伴淳三郎
伊丹十三監督の父、伊丹万作監督が手がけたナンセンス・コメディー。主演は世紀の大スター・片岡千恵蔵。落ちぶれたお侍が二人、通りがかりの青年を捕まえると、剣豪・伊勢伊勢守(いせいせのかみ)の偽物に仕立て上げた。ところが偽物と本物が出会ってしまって、さあ、たいへん! 公開当時は2時間以上の大作でしたが、現存するフィルムをどう魅せるかも令和の弁士の腕の見せ所。大正琴弾き語りでご覧あれ。
『キートンの探偵学入門』1924年 44分
制作:バスター・キートン・プロダクションズ=メトロ・ピクチャーズ作品
監督:バスター・キートン、ロスコー・アーバックル
出演:出演:バスター・キートン、キャサリン・マクガイア
世界三大喜劇王の一人、「石の顔」と呼ばれた無表情がトレードマークのバスター・キートン作品。特撮の原点にして最高峰、CGがない時代の信じがたい超絶技巧とアクション、抱腹絶倒のギャグ、一瞬たりとも目が離せないバスター・キートンの代表作。映写技師として働くかたわら探偵修行もしている青年のある日の物語。戦前初公開時は『忍術キートン』という邦題がつけられた。映画愛にあふれたロマンチックなラストシーンまで、ピアノ弾き語りでご堪能ください。
山崎バニラ(やまざき ばにら)
活弁士(活動写真弁士)。2001年、無声映画シアターレストラン「東京キネマ倶楽部」座付き弁士としてデビュー。独特の声で大正琴とピアノを弾き語る独自の芸風を確立。2018年~東京国際映画祭ユース部門で活弁を披露。2019年公開、周防正行監督『カツベン!』に出演。声優としてもアニメ『ドラえもん』ジャイ子役、Eテレ『天才てれびくんhello,』ひらり役他出演作多数。清泉女子大学のスペイン語学科卒業の経験を生かし、NHKラジオ『まいにちスペイン語~マサトのマドリード日記』でコーナーを担当。
宮城県白石市観光大使。2017~2019年、JR東日本クルーズトレイン「TRAIN SUITE四季島」が白石駅に到着の際、能楽堂「碧水園」にて活弁ステージを担当。パソコンで動画・音楽・アニメ・ホームページを自作する。著書に『活弁士、山崎バニラ』。
主催:公益財団法人那須野が原文化振興財団
後援:大田原市教育委員会/那須塩原市教育委員会
協力:株式会社マツダ映画社/神戸映画資料館/おもちゃ映画ミュージアム/喜劇映画研究会